来年から医療・介護・保育の職員の皆様の給与を約9,000円UPとの報道がありますが…
介護事業所経営者の端くれの私から経営者の目線でお話しさせて頂きます。
【介護サービスの基本ベースをアップ】これが一番
Contents
介護保険改定の度にUP?
介護保険制度を利用して介護サービス事業所を運営している経営者の立場から言わせて頂くと・・・
3年に一度の介護保険改定の度に「全体的に数%UP」の改定です!とニュース等では発表しております。
が・・・これには「からくり」があるのを皆さんご存じですか?
介護現場で働くスタッフの中にも詳しく知らない者が多々おりますので、世間の皆様はもっと知らない方が多いのではないでしょうか?
加算・加算でUP
介護保険の単価の中身は大きく分けて
① 基本単価
② 加算単価
に分かれます。この内の加算単価には・・・
●実際にご利用者様が入浴をされた際の入浴加算や機能訓練を受けられた際の機能訓練加算
●ご利用者様には直接関係のない事業所の人員基準に係るサービス提供体制強化加算や介護職員の為の処遇改善加算
等々何十種類もの加算項目が毎回の介護保険改定で増えているのが現状です。
加算項目が増えているので全体的には数%UPになっているのですが、これは各々の加算を取得した場合の数字なのです。
加算を取るために
「加算を取ればいいじゃないか!」と言われる方もいらっしゃいます。
が・・・この加算を取る為には加算を取る為の実績チェツクや必要書類、関係各所との連携等々膨大な時間と人員が必要な場合が多々あるのです。
正直、ご利用者様が利用されている時間帯での加算作業は人員が減りリスクが高すぎます。ゆえに残業となります。
スタッフの残業に係る労力や残業代と加算で頂ける金額を考えると経営者としては割に合わない加算が多すぎるのです。
即ち、多くの介護サービス事業所では加算を取らず実質収入がダウンしているのが現状なのです。
「ノー残業デー」と言われるこのご時世に、本当にナンセンスな加算なのです。
加算を減らし基本単価を
デイサービス事業所には介護職員以外にも色々な職種のスタッフが働いております。
生活相談員・機能訓練指導員・調理職員・看護職員等々介護職員と同じようにご利用者様の安心・安全の為に日々奮闘しております。
介護職員だけ約9,000円の給与UPでは他職員との不協和音が起こりかねません。経営者としては絶対避けたい事案です‼
こんな場当たり的な人気取りの事案は止めて、ご利用料金の基本単価をUPして頂きたいと思います。
介護にプライドとスキルをお持ちのスタッフの皆様
「事業所にお金が流れると事業所が潤うだけだ!」と言われる介護スタッフの皆様‼ 心配は無用です‼
介護業界は未曾有の人員不足と言われています。
安い賃金でこき使うブラック介護事業所が存在するのも事実ですが、そんなブラック事業所は介護スタッフが集まらず近々で淘汰されていきます。
仮にブラック介護事業所で働いている「介護にプライドとスキルをお持ちのスタッフの皆様」は心に傷を負う前に即退職して下さい‼
大丈夫です!次のホワイト事業所は直ぐ見つかります!
ご自身の理想とする事業所は必ず見つかりますので勇気をもって一歩を踏み出して下さい。
微力ながら私も経営者の端くれとして、皆様のお力添えになれるよう頑張らさせて頂きます。
お気軽にご相談頂ければ幸いです。