今回は「デイサービスあるある」を紹介していきます。具体的には「業務内容」「悩みや困難」「デイサービスのやりがい」「採用関係」などに関するあるあるとなります。鹿児島に限らず全国各地で通じる「あるある」を挙げていきますので、仕事をしたり転職・就職をしたりする上で参考にしていただければ幸いです。
Contents
デイサービスあるある「業務内容について」|鹿児島
まずはデイサービスの業務内容についてお話ししていきます。「あるある」というよりは、「基本的な仕事の紹介」となりますがご覧ください。
日常的な動作の介助がメインになる
デイサービスの主な目的は「自立的な毎日を楽しむための補助や機能訓練をすること」と「社会的孤立感の軽減」にあります。
そして全体的な傾向として「あまり介護度が重くなく、自立的な生活をしたい」と考えている利用者が多いです。
デイサービス施設はそのニーズに合わせて健康状態のチェックをしたり、トイレ、お風呂、食事などの日常的な動作のサポートをしたりすることになります。
原則として「手取り足取りなんでもする」という雰囲気ではありません。利用者の状態によっては「イベント」の準備の手伝いをしてもらうことさえあります。
そのためデイサービス施設に就職してから、「意外とそこまで『介護』をしないのだな」と感じる人も少なくないようです。
繰り返しになりますが、「自立してもらうこと・自立を維持させること」が大事ですから、「過剰な介護・介助」には気をつけましょう。
機能訓練をする
主に「機能訓練指導スタッフ」が機能訓練の計画を作り、指導をし、それぞれの利用者のコンディションに合った訓練を提供していきます。
デイサービスのスタッフは、機能訓練指導スタッフから指導された上で、利用者を補助します。
レクリエーションをする
デイサービスのレクリエーションには、
・身体機能の維持、向上
・認知症防止
・利用者同士のコミュニケーションの場を作る
・娯楽の提供
などの意味があります。デイサービスのスタッフはレクリエーションがより良いものになるよう、企画・進行をします。
役職ごとの仕事も行う
デイサービスで働くスタッフの職種は様々であり、基礎的な介護業務だけでなく役職別の仕事もこなすことになります。
一例として、
生活相談員:マネジメント、運営業務、新規利用者との面談や契約など
看護師:医療処置、バイタルチェックなど
また、中心になって介護業務をするのは介護職員ですが、ケースによっては別の役職のスタッフが担当する場合もあります。
続いては、デイサービスの仕事をする上で得られやすい「やりがい」を紹介していきます。
デイサービスの限らずどんな仕事をするとしてもやりがいは必要ですよね。
利用者の笑顔や言葉がやりがいになる
利用者が直接「ありがとう」などと言ってくださることもありますし、最初の頃は硬い表情だった方が、デイサービスに通ううちにだんだんと笑顔になっていくケースもあります。
いずれにせよ、これらはデイサービススタッフにとって大きなやりがいとなります。
デイサービスのおかげで心身の健康をキープできている高齢者はたくさんいます。
デイサービスの仕事を続ける中でそれを実感すると、「少しでも良いサービスをしなくては」などの使命感が出てくるのも「デイサービスあるある」と言えます。
ただし、使命感が空回りすることのないようにしましょう。情熱的に仕事をすることも大事ですが、冷静さも必要です。
デイサービスにおいて、利用者との信頼関係を作り上げていくことは大事なことです。
ですがもちろん気難しい方もいますし、スタッフ本人も人間である以上は完璧ではありませんから「接し方」で失敗することもあるでしょう。
ですが、それでもコミュニケーションを続けて、信頼関係が作り上げられていくと、大きなやりがいを得られるはずです。
特に「○○さんにやってもらいたい」「○○さんに会いたかった」などと名指しされると非常に嬉しくなるものです。
デイサービスあるある「困難や悩みについて」|鹿児島
続いてのデイサービスあるあるは「スタッフが抱えやすい悩みや困難」についてです。
レクリエーションで悩みすぎて転職する人さえいる
デイサービスのレクリエーションを企画・運営する上では、「できるだけ全ての利用者が楽しめるようにする」「自分が盛り上げ役になる」などのことを意識しなければなりません。そのため通常の介護業務とは毛色が違うとも言えます。
中にはレクリエーションのことで悩みすぎて、転職を考えたり実行したりする人さえいます。
レクリエーションのことでつまずいたときには「先輩のやり方を参考にする」「ある程度テンプレートを作る」などと工夫することをおすすめします。
また、基本的には「スタッフ本人も楽しむ」ことが大事です(すると利用者も楽しみやすくなります)。
ですが「楽しむ」ということに関して義務感を抱くようになると、かえって辛くなるかもしれません。
そのため心当たりがある方は、「レクリエーションは接客である」と考えて、徹底的に「仕事」として突き詰めてみてはいかがでしょうか。
するとむしろ気持ちが楽になって、自然と楽しめるようになるかもしれません。
人間関係の悩み
デイサービスのスタッフが関わる人としては主に
・利用者
・利用者の家族
・同じ職場のスタッフ
などがいます。
そして、「利用者はお客様だから何を言われても平気だけれど、同僚や上司との関係ではかなり悩んでいる」という人が少なくありません。さらに利用者の家族の中には、「日頃の介護によるストレス」をデイサービスのスタッフにぶつけてくるような人もいます。
また、雇用形態や職種の違うスタッフが入り混じって業務をしますから、「待遇の差」や「仕事の分担」などに関して不満を抱いている方も多いようです。
給与や待遇に関する悩み
デイサービスは基本的に日勤のみですし、介護度の軽い方が多いですから、給料が低くなる傾向にあります。具体的には「資格があるのに手当がつかない」「長く働いても昇級しにくい」などの悩みを抱えやすいと言えます。
デイサービスの仕事にやりがいや使命感を覚えているとしても、本人の生活やキャリアアップも重要です。ですから必要に応じて転職も検討しましょう(施設による差は大きいです)。
ただ、「日勤のみ・介護度の軽い人が多い」ということは、それだけで仕事における負担が少ないということでもあります。ある程度給料が低くても、この要素に魅力を感じる人もいるのではないでしょうか。
デイサービスあるある「こういう人は採用されやすい編」|鹿児島
続いてはデイサービスへの転職を考えている人が知っておくべき、「こういう人は採用されやすい」という要素をいくつか挙げていきます。
「なぜデイサービスなのか」が大事|「介護職につきたいから」では弱い
デイサービス施設の面接でもほぼ間違いなく「志望動機」を聞かれます。
このとき「介護に興味があるから」「介護によって高齢者の方々の役に立ちたいから」などと答える人が少なくありません。
ですが、これは「あえてデイサービスを選ぶ理由」にはなっていませんから、志望動機としては弱いと言わざるを得ません。
ですから、「介護職への熱意」を伝えることを大前提として、さらに「なぜデイサービススタッフになりたいのか」をデイサービスならではの特徴などを踏まえて説明できるようにしておきましょう。
「自分には将来性がある」と主張しましょう|長く働きますというアピール
デイサービスに限らず介護サービスの人事担当者は、他の業界よりもさらに「この人は長期的に働いてくれるか」ということを気にします。
なぜなら介護業界は慢性的に人材不足であり、「必ず採用されると思って安易に就職した人が、仕事のハードさなどを理由にすぐに辞める」というケースが少なくないからです。
そのため「資格取得をしたい」「キャリアアップしていきたい」など将来性をアピールすることをおすすめします。
「家族の介護をした経験があります」というアピールは効果が薄い場合も
「あるある」からは少し離れますが、「自宅で家族を相手に行う介護」と「デイサービスで多くの他人のために行う介護」とでは趣が違います。
そのため例えば「祖父の介護をしていた経験があります」などと言っても、アピールにはならない可能性があります。
むしろ「自宅介護をしたくらいで自信を持っているほうが不安」などと思われてしまうケースもありますから、あまり主張しすぎないことをおすすめします。
質問されたときに「はい、祖父の介護をしていたことがあります」などと答えるくらい留めておくのが無難です。
まとめ
ここまで鹿児島を含め全国の「デイサービスあるある」を紹介しました。介護福祉施設にも色々なタイプがあり、デイサービスにも特有の魅力や「抱えやすい問題・悩み」があると言えます。ですから必要に応じて先輩や責任者などと相談しましょう。また、場合によっては転職を検討することも選択肢に入れておくべきです。