デイサービスを利用するにあたって必要になる持ち物と「あると便利なもの」を紹介していきます。様々に挙げていきますが、あくまで「その日のうちに帰る」わけですから、「これはいらないな」と判断したものは持っていかなくて構いません。また、「持ち物への名前付けのコツ」についても解説していきますね。
Contents
デイサービスで必須の持ち物とあると便利なもの
それではデイサービスで必要な持ち物と、あると便利なものについて解説していきます。
※持ち物のことに限りませんが、不明点などがあれば利用している(利用を開始する)予定のデイサービスに問い合わせてくださいね。
必須の持ち物|衣類や身の回り品
衣類、衣類ケース、タオル類、スリッパ、シーツ、ハンガーなどの「身につけるもの」や、洗面用具、耳かき(綿棒)、爪切り、ヘアブラシ、シェーバー、食器、箸、常備薬、お薬手帳などの「身の回り品」はほぼ必須となります。
もちろんデイサービスの施設によって必要となるものは変わってきますから、利用する前に絶対にチェックしておきましょう。
あると便利なもの|日常生活を振り返ってみましょう
日常生活を振り返り、「デイサービスでも使うかもしれない」と感じるものであれば、持っていきましょう。
まずは紙オムツです。介護状況次第では各自持参になる可能性もあります。また、紙オムツ1枚ずつに名前をつける必要があります。
それから鏡。「施設の備え付けの鏡は不便(そもそも鏡がない)」というのであれば、あると便利なものと言えるでしょう。
ちなみにご本人が「日帰りだから鏡はいらない」などとおっしゃるかもしれませんが、「オシャレのためにも持っていこうよ」などとご家族が言ってあげることをおすすめします。
そうすることで、「まだ身だしなみに気を遣うべき年齢なのか!」とご本人のモチベーションがアップするかもしれません。
そして普段から使用しているのであれば老眼鏡、保湿ケアグッズなども持っていきましょう。
デイサービスはあくまで「日帰り」ということを考慮して持ち物を決めましょう
冒頭でもお伝えしましたが、デイサービスはあくまで「日帰り」ですから、それほど大量の持ち物はいらないはずです。例えば「爪切り」はそのとき爪が伸びていないのであれば不要ですよね。
ただ、長期入所となれば話は変わってきます。そのため、「どのくらいの期間入所するのか」「一旦自宅に戻るような機会はあるのか、あるとすればどれくらいのペースで戻れるのか」なども考慮して持ち物の判断をしましょう。
デイサービスで必須の持ち物・あると便利なものには「名前付け」が必要
デイサービスなどの介護サービスでは、お風呂の時間がありますし、施設が洗濯をしてくれるサービスがあったりします。そのため、それぞれの持ち物に名前をつけておかないと、他の利用者の物と取り違えてしまう可能性があります。
では、持ち物・あると便利なものに「名前付け」をするときのコツを紹介していきます。
油性マジックで名前を書くのは大変ですから基本的におすすめしません
絶対に駄目ということではありませんが、油性マジックで名前を書くのは大変ですからおすすめしません。持ち物によっては「書くのが技術的に難しい」ですし、持ち物の分量によっては「いちいち書いていられない!」という気持ちになることでしょう。
消耗品には「名前スタンプ」を使うのがおすすめです
「名前スタンプ」は文字通り、ハンコのように押すだけで名前付けができるアイテムです。
色々なものに使えますが、名前スタンプは特に消耗品(マスクや汚れ物袋など)に利用するのがおすすめです。
マスクや汚れ物袋は数が多くなるでしょうから、わざわざマジックなどで名前を書くのではなく、名前スタンプでパパっと済ませるといいでしょう。
「スタンプを押しにくいもの」には「名前シール」を使うのがおすすめです
「衣類」や「プラスチック製品(歯ブラシ、コップなど)」など、「スタンプを押しにくいもの」には「名前シール」を使うのがおすすめです。また、「防水式名前シール」もあるので、持ち物によって使い分けましょう。
必須の持ち物・あると便利なものの「どこ」に名前付けをするべき?|デイサービス
続いてはデイサービスで必須の持ち物・あると便利なものの「どこ」に名前付けをするべきなのか、どこだと名前付けがしやすいのかについて解説していきます。
トップス(トレーナーやシャツ)なら首元のタグや洗濯タグ
トレーナーやシャツなどのトップスに関しては、洗濯タグや首元のタグ、洗濯タグのそばなどに名前付けをするのがおすすめです。
ただ、名前シールを使う場合は、首元のタグ付近に貼るとチクチクするかもしれませんから、洗濯タグのところに貼ることをおすすめします。
ボトムス(ズボンなど)なら「履き口」や「洗濯タグ」
ズボンやパンツなどのボトムスについては、「洗濯タグ」や「履き口(履くときに広げる場所)」に名前付けをするのがおすすめです。
ボトムスに限りませんが、名前シールを使って衣類に名前付けをする場合は、「シールが肌に触れないこと」を意識しましょう。若い方なら問題がないケースでも、高齢者の肌には刺激になる可能性があります。
ソックスなら「土踏まず」
ソックスについては、土踏まずの部分に名前シールを使うのがおすすめです。履き口のとこに貼るとシールが劣化しやすくなりますし、伸縮性がありますからマジックで名前を書くのは困難です。
消耗品(ビニール袋など)なら正面に書く
消耗品(ビニール袋)に関しては、正面部分に大きめに分かりやすく名前付けをするのがおすすめです。消耗する、つまりすぐに捨ててしまいますから、名前シールではなく、名前スタンプを利用することを推奨します。
洗面用具なら「口や手をつけない部分」
洗面用具(歯ブラシやコップなど)については、口や手が接触しない場所に名前付けをするのがおすすめです。通常の名前シールだとはがれやすいですから、「防水タイプの名前シール&保護フィルム」というふうに防水対策をすることをおすすめします。
デイサービスであると便利なもの|スタッフ・介護者側
ここまでは「デイサービスの利用者側」の必須の持ち物・あると便利なものを紹介しました。
ここからはデイサービスのスタッフや介護者側(ご家族など)にとっての持ち物や、あると便利なものを挙げていきます。
ボールペン
メモを取ったり書類の記入をしたりするなど色々な場面で欠かせません。黒いペンも赤いペンも使いたい方は、多機能のボールペンを1本用意しておくことをおすすめします。ボールペンは普段から胸ポケットなどに入れておくといいでしょう。
メモ帳
特にデイサービスの仕事を始めたばかりのスタッフは必ず持っておきましょう。あまり大きすぎないもののほうが便利です。
ただし、「メモを落とし、利用者に読まれてしまう」ということが絶対にないようにしてください。
クリアファイル
仕事をする上で扱う書類をまとめておくのに便利です。
また、デイサービス利用者のご家族は何かと書類を受け取ることになりますが、それらをまとめておくためにも役立ちます(書類の紛失防止にもなります)。
ウエストポーチ
必要な道具やあると便利なものを一括で入れておくことができます。デイサービス施設はもちろん、家庭でご家族などが介護をする場合もあると意外と便利です。
ネックライト
夜勤における見回りでは特に便利です(デイサービスは基本的に日勤のみですが)。
家庭でご家族などが介護をする場合も、(ネックライトでなくても構いませんが)「パパっと辺りを明るくできるもの」を用意しておくと、夜間になんらかのトラブルが起きたときなどに役立ちます。
使い捨てのビニール袋
デイサービス利用者の吐瀉物などを処理するために役立ちます。
ご家庭での介護でも、あると何かと便利です。
すぐに取り出すことができるように、「被介護者が移動する可能性のある場所」には全て置いておくのもいいでしょう。
ハンドタオル
デイサービス利用者をトイレに連れていくときや、何らかの理由で止血対応をするときなどに役立ちます。
ご家庭でも、もちろんあると便利なものと言えます。安価なハンドタオルをある程度の量用意しておくことをおすすめします。
お風呂の介助用の衣類(家庭ならジャージなど)
「入浴介助用の専用服」を普段の仕事服とは別に用意しておくと便利です。
ご家庭での介護であれば、動きやすいジャージなどを準備しておくのがおすすめです。
予備の着替え
デイサービス利用者の食事やトイレの補助において、汚れなどがついたときに役立ちます。
ご家庭でも「汚れてしまった。今日はもう着る服がない」ということにならないように、余裕をもって着替えを準備しておくことをおすすめします。
まとめ
デイサービスの「持ち物」「あると便利なもの」について解説しました。ただ、あくまで基本的に「日帰り」ですから、忘れ物があってもそこまで困ることはありません。また、長期入所するわけではありませんから、シェーバーなども不要かもしれません。その辺りのことを柔軟に考えて持ち物を用意しましょう。