今回は、デイサービスの仕事や職場に慣れるまでの日数を短くするための方法や、逆に「なかなかなじめなくなってしまう言動」などについて解説していきます。デイサービスなどの介護職はストレスが蓄積しやすい仕事です。だからこそ早めに慣れて、自分にとってストレスが溜まりにくい環境へと整えていきましょう。
Contents
デイサービスの職場に慣れるまでの期間を短くするための5つのポイント
それではデイサービスの職場に早くなじむためのポイントを挙げていきます。
1:あいさつは元気に明るく|あいさつに問題があると警戒されやすい
あいさつ(おはようございます、お疲れ様です、さようならなど)の仕方一つだけでもその人の印象は大きく変わることになります。元気で明るいあいさつをすれば、あいさつをされた側は「この人はモチベーションが高くて、話しかけやすい人である」と思ってもらいやすくなります。
逆にあいさつの声が小さかったり暗かったりすると、「やる気がない」「近づきがたい」「体調が悪い」などと感じられてしまう可能性があります。
デイサービスに限らず介護の仕事をする人の中には、「普段テンションが低く、利用者の前だとハイテンションになる」という切り替えの激しい方もいます。もちろんある程度オン・オフがあっても構いませんが、限度はあるということを理解しておきましょう。
2:自分から積極的にコミュニケーションを取る|会話が苦手でも輪に加わる
あいさつもした上で、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
「会話が苦手」という人は、慣れるまで「輪」に加わるだけでも構いません。「早くなじめるようにしてあげないと」と気を遣ってくれるスタッフもいますから、恐らく話しかけてくれるはずです。
デイサービスをはじめとする介護の仕事は他の職種と比較して、年代の幅が出やすく、例えば「20代と50代のスタッフの立場が同じ」というケースも少なくありません。
あまりに年齢差が広いと話しにくいかもしれませんが、「年代が違うと知らない世界の話が聞ける」とポジティブに考えることをおすすめします。
3:メモを取って仕事内容やルールを早く覚える|特に入職初期
特にデイサービス施設に入職した初期は、覚えることや教えてもらうことが多いですから、逐一メモを取ることを心がけてください。
そして休憩時間や帰宅後などにメモを見返して、復習しておくと早く仕事に慣れることができます。「仕事ができていない」という罪悪感によって他の職員とのコミュニケーションを取りにくくなる場合もありますから、早めに業務を習得することは大事です。
また、少し打算的ですが、「メモを取っていると、モチベーションが高いと思われやすい」ということもあります。
他のデイサービスから移ってきたというケースでは、業務において困ることはそれほどないかもしれません。ただ、施設が違えば物品の置き場所などは違ってきますし、仕事のやり方にも差があるはずですから、やはりメモは欠かせません。
4:分からないことは積極的に聞く|そうでないと他のスタッフが困ります
不明点や疑問点があればどんどん質問しましょう。そうすることで「モチベーションが高い」と思ってもらいやすくなりイメージが良くなります。
ただ、デイサービスのスタッフは基本的に忙しいですから、きちんとタイミングを見計らって質問することが大事です。
また、質問の前に「○○についてお聞きしたいのですが、○分ほどお時間を頂戴してよろしいでしょうか」などと言葉を添えましょう。
「慣れるまでは質問しにくい」と感じるかもしれませんが、早めに疑問を潰して一人前のスタッフになっていかないと、周りの職員(利用者も)が困ることになります。ですから、多少緊張するとしても「これも仕事の一環」と考えてきちんと質問しましょう。
ただし、同じ質問を二回しないようにしましょう(メモを取っていれば防げるはずです)。
ですが、「疑問点をそのままにしておく」ことと「何回も質問する」ことであれば、後者のほうがよほどいいです。
5:新しい職場のルールやしきたりに合わせる|前職の話を持ち出さない
特に他のデイサービス施設から移ってきた場合は、新しい職場において「こうすれば効率が良くなるのに……」などと感じることが多々あるはずです。「岡目八目」とも言いますし、新人だからこそ見えてくる部分もあるかもしれません。
しかしだからといって、前の職場の話を持ち込むべきではありません。「変えようとする」のではなく、「自分が変わろうとするべき」です。実際、「変えるべきだと思っていたけれど、慣れてみるとこのやり方が最適だった」と分かる場合もあります。
ただ、周囲の誰にも「新人」と思われなくなったのであれば、それ以降は提案をしても構いません。しかし漠然と「変わりましょう」と言われても困りますから、事前にきちんと「問題点」や「修正案」をまとめておきましょう。
慣れるまでの期間が長くなるデイサービス施設でのNG言動4選
続いては、むしろ慣れるまでの期間が長引いてしまう(場合によってはずっとなじめなくなる)デイサービス施設でのNG行動を紹介していきます。
1:身だしなみに問題がある|見た目でイメージの大半が決まります
他の部分がどれほど優れていても、身だしなみに問題があるとイメージがかなり悪くなることでしょう。それだけ「見た目」は大事です。
デイサービスのスタッフであれば、男性の場合はヒゲをきちんと剃る、女性であればロングヘアをきちんと束ねるなどのことを心がけましょう。
もちろん過剰に気を遣う必要はありませんが、「最低限の清潔感」は常にキープしてください。そうでないとデイサービスの利用者にも不快感を与えることになりかねません。
2:自分だけで勝手な判断をする|周囲のスタッフに強い不信感を与えます
どれほど細かなことであっても業務をしていく中で分からないことがあれば、必ず他のスタッフに相談してください。そうでないと大きなトラブルが発生したり、利用者に迷惑がかかったりする恐れがあります。最悪の場合、利用者が離れていくことになるかもしれません。
また、他のスタッフに「気を付けていないと、この人は自分勝手に判断する可能性がある」「こちらから聞いてあげないと、質問をしてこない」などと思われてしまえば、いつまでも打ち解けられないことでしょう。
3:前職のやり方やルールに固執する
先ほどもお伝えしましたが、前職のやり方やルールの話を持ち出してくる新人スタッフは、他のスタッフにとって最悪です。特に「他の職場で長年経験を積んでいる、それなりの年齢の新人」にそれをされると、この上なく迷惑と言えます(年輩であるため、否定がしにくい)。
デイサービスをはじめとする介護の領域に限らず、「100%納得できる職場や仕事はない」ということを理解しておきましょう。
4:声が小さい|相手に細かなフラストレーションを与えていくことになる
小さな声で話していると当然内容が伝わりにくいですから、相手に細かなフラストレーションを与えていくことになります。また、「自信がないのだろうか」と感じられてしまうことでしょう。
ですから、大きな声ではきはき話すことを心がけてください。
そうでないと周りのスタッフに、「イライラするからあまり話したくない」と思われる可能性があります。
特に業務でミスをしたり叱られたりしたときは声が小さくなりやすいものです。しかし、そこでボソボソした話し方になると、相手に「そんなにビクビクされても困る」と感じられてしまいますから気を付けてください。
デイサービスの仕事に慣れるまでに相談するべき相手は?
「デイサービスの仕事に慣れるまでに、特に相談しやすい相手」としてはどのような人がいるのでしょうか。
「話しやすそうなスタッフ」に相談すればいい
いきなり全てのスタッフと円滑に接することはできないでしょう。ですが、話しやすそうな・頼りになりそうなスタッフ、言わば「みんなの相談相手」といった雰囲気を持つ職員がいるでしょうから、基本的にはその人に色々と相談してみることをおすすめします。
施設長に相談するのもいいでしょう
相談相手を見つけられない場合は、施設長などに「誰に相談するべきでしょうか」と直接聞いてしまうのも手です。
とにかく一人だけで悩み続けないようにしましょう。
「利用者に相談すること」だけは絶対にやめましょう!
デイサービスの利用者は基本的に高齢者であり、驚くほど心が広く、深い見識を持っている方もいます。そういった利用者に対して、仕事の愚痴や悩み事を聞いてもらっているスタッフも稀にいますが、褒められることではありません。
もちろん確実にトラブルに発展するとは言えませんが、何が起きるか分かりませんから絶対にやめましょう。また、あくまで「利用者とスタッフ」ですから、線引きはきちんとしておくべきです。
まとめ
ここまでデイサービスの仕事や職場に慣れるまでの期間を短くする方法などについて解説しました。主なポイントは元気なあいさつ、積極的なコミュニケーション、早めに仕事を覚える、身だしなみを整えるなどです。また、「前の職場の話を持ち出す」のは周囲にとって非常に困ることですからやめましょう。