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デイサービスで便利な道具・お年寄りに必要なもの|高齢者の困り事は

デイサービスで便利な道具・お年寄りに必要なもの|高齢者の困り事は

デイサービスでの介助や自宅介護などにおける「便利な道具」や「お年寄りに必要なもの」について考える上では、「そもそも高齢者が何に困っているか」を知ることが大事です。そのためここでは「高齢者の主な困り事」を紹介していきます。それから、「そもそも何歳から高齢者?お年寄り?」という話題にも触れていきます。

Contents

何歳からお年寄り?高齢者?|デイサービスで便利な道具・お年寄りに必要なもの

20~79歳の男女1万人以上を対象としたある調査では、

シニア:61.6歳から
おじいさん・おばあさん:69歳から
お年寄り:73.1歳から

というデータが出ました。

ちなみに年齢を重ねるほどに、「『実年齢』と『自分で感じている年齢』の差」が大きくなります(実年齢のほうが高い)。一例として76歳の高齢者の場合、「自分で感じている年齢」は平均して68.4歳ほどとなっています。

安易に高齢者・お年寄り扱いするべきではないということです

そのためデイサービスなどで高齢者の介護をする場合でも、安易に「あなたは高齢者なのですから」「お年寄りに必要なものを用意しましたよ」などの態度を取るべきではないと言えます。

そもそも介護をするからといって、「高齢者本人に、自身の年齢について自覚させる」必要はありません。

「高齢者だから・お年寄りだから○○します」ということではなく、「あなたにとって便利な道具を用意します」「あなたにとって必要なサポート(介護)をします」という意識を持ちましょう。

高齢者は何に困っている?|デイサービスで便利な道具・お年寄りに必要なものとは?

高齢者は何に困っている?|デイサービスで便利な道具・お年寄りに必要なものとは?

さて、「日本能率協会総合研究所」が、「高齢者未充足ニーズ調査(2019)」のデータを一部公開しています。

このデータは「デイサービスで便利な道具」「お年寄りに必要なもの」について考えるための手掛かりになるはずですから紹介していきます。

日常生活全般において困っていること|細かな困りごとが多い

日常生活全般において困っていること|細かな困りごとが多い

・近く、遠くの文字が見えにくい
・力が入らなかったり、手が震えたりして字を書きにくい
・文章を読んでも時間をかけないと理解しにくい
・お喋りをしていても相手の話を理解するのに時間がかかる
・滑舌が悪くなった
・飲み込みにくい
・むせやすい
・前触れなくトイレに行きたくなる
・尿漏れが怖い
・夜中に目が覚める(中途覚醒してしまう)
・動き出してから何をしようとしていたのか分からなくなる
・そのつもりがないのに昼間にうたた寝や昼寝をしてしまう
・少しのことで身体のどこかが痛くなる
・踏み台を使う場所や、高所での作業が怖い

日常生活全般における面倒事|体力・気力の低下により「おっくうさ」を感じやすい

 

・長距離歩行が面倒
・外出が面倒
・食事の用意が面倒
・掃除が面倒
・洗濯が面倒
・洗濯物を干すのが面倒
・買い物が面倒
・入浴が面倒
・化粧や髭剃りが面倒
・玄関や庭の手入れが面倒
・運動が面倒

デイサービススタッフなどの介護者は、高齢者の「やろうと思えばできるけれど面倒」という気持ちを理解しましょう。
そして、それでもできる限りのことを自分(本人)でできるようにサポートするべきでしょう。

料理や食べ物の用意において困っていること|怪我のリスクもある

・缶や瓶のふたが開けにくい
・「食材が入っている袋」を開けにくい
・料理の途中での休憩が必要(長時間立ち続けるのが困難)
・鍋などの道具を焦がしてしまう
・料理中にヤケドをする、ヤケドしそうになる
・火をきちんと消したか後で不安になる
・電子レンジから「温めたもの」を出し忘れる
・料理の味付けが決まりにくい(味覚の衰えも関係するかもしれません)
・買い物での「買い忘れ」が多くなる

これらを解消する便利な道具・お年寄りに必要なものは少なくありませんから、状況を見ながら用意しましょう。

読む・聞く・見る(観る)ことに関する困りごと|テレビ・ラジオ・新聞など

・新聞、雑誌、本などを読むと疲れる
・テレビやラジオの音が聞こえにくい
・テレビの画面が見にくい

高齢者になると活発に動くことが難しくなる傾向にありますから、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、本などが娯楽のメインになる人が少なくありません。
しかし、それらに関しても不自由を感じている方が多いのですね。

座る・立つ・歩く動作についての困りごと

・何かにつかまらないと立ったり座ったりしにくい
・靴の脱ぎ履きが大変、ふらつく
・歩くのが遅くておいていかれやすい
・階段が怖い(つまずきそうになる、滑りそうになるなど)
・小さな段差でも転びそうになる
・平らな場所でも転びそうになる

デイサービススタッフは、「高齢者にとって、座る・立つ・歩く動作がいかに大変か」を理解しておかなければなりません。

身体機能・認知機能が衰える|加齢によるものです

・毛量低下
・白髪の増加
・シミやシワが増える
・体型の変化(痩せる、太る)
・姿勢が悪くなる(背中が丸まるなど)
・体力が落ちる
・筋力が落ちる
・判断能力などの認知機能の低下

まとめ

デイサービススタッフなどが「高齢者にとって便利な道具」や「お年寄りに必要なもの」について考えるためのヒントを紹介しました。そして、特に自宅介護では「高齢者だから・お年寄りだから」とひとくくりにせず、「この人(被介護者)にとって必要なもの」という意識で物品を調達していくことをおすすめします。

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