ここでは、「(鹿児島の)デイサービスあるある」と題して、デイサービスでよくある事を紹介していきます。「スタッフの悩みとして多いもの」などの少し重いものから、やや楽しいものまで挙げていきますので、「あるある!」と実感したり、スタッフ間での話のネタなどにしたりしていただけると幸いです。
Contents
デイサービスあるある「仕事編」|鹿児島
オンオフの切り替えが極端
デイサービス職員の多くは「少しでも利用者に楽しんでほしい」と考えています。
そのため利用者宅などに迎えに行き、利用者と顔を合わせた途端にハイテンションになる人が少なくありません。
反対に利用者を送り終えると、突然静まり返るデイサービススタッフも多いです。
また、「普段人見知り気味なのに、利用者とだけは饒舌に話せる」という人もいます。
清拭タオルやおしぼりを巻くのが異様に上手いスタッフがいる
デイサービス施設の中には、職員自身が清拭タオルやおしぼりを巻いて準備しているところも多いです。
これは意外とコツのいる作業なのですが、中には異様に早くタオルを巻くことができる職員もいて、「専属」に近い扱いになる場合もあります。
「記念日」や「○○の日」の知識が多くなる
デイサービス施設の中には、朝の挨拶において「本日は何の記念日でしょうか」などとクイズを出すところもあります。また、利用者との話のネタのためにそれらの知識を蓄えているスタッフも少なくありません。
前日などに真剣に調べてから業務に臨むスタッフが多いのも「デイサービスあるある」です。
昭和歌謡を好きになる
レクリエーションとしてカラオケを行っているデイサービス施設も多いです。その中で昭和歌謡を聴いていて、いつの間にか好きになるのも「デイサービスあるある」です。
また、デイサービススタッフ同士でカラオケをすると「昭和歌謡メイン」になることさえあります。
花の名前などの知識が増える
高齢者の方の中には「あの花は○○」「あの山は○○」などとそのたびに教えてくれる人もいます。そしてデイサービススタッフは、だんだんとそういった知識が増えていくのですね。
もちろん全てが「自分も興味のある知識」というわけにはいかないでしょうが、知識が積み重ねっていくのは楽しいものです。
あいづちなどのコミュニケーション能力がつく
高齢者とコミュニケーションを取るときに限りませんが、会話のテクニックとして「そうなんですか。○○なんですね」などと、「相手の話した内容を繰り返す」というものがあります。これをすると相手は「ちゃんと聞いてくれる」という実感を得ることができます。
もちろん全てこれで対応するわけにもいきませんから、「自分の知らない話であれば『繰り返し』」「自分も分かる話であれば、独自に何か言う」などと使い分けるといいでしょう。
昔の言葉に詳しくなる
タートルネック→とっくり
ニット→メリヤス
小麦粉→メリケン粉
マフラー→えりまき
ハンガー→えもんかけ
などですね。こういった昔の言葉を知っておかないと、高齢者とのコミュニケーションに支障が出る可能性もあります。
また、利用者の中には「その人だけの言い回し」をする方もいるので、できる範囲で覚えていきましょう。
デイサービスあるある「悩み編」|鹿児島
続いてはデイサービススタッフが抱えやすい「あるあるな悩み」を紹介していきます。
行きたがらない利用者も少なくない
デイサービススタッフであれば「行きたがらない人も多いのもあるあるだから、いちいち落ち込んでいられない」と考えている人が大半だと思います。
しかし特に「迎えに行ったとき」に、「そんなところには行きたくない」と言われると、ショックを受けるスタッフが少なくありません。
ただ、それはそれとして「何とか連れていく」ための工夫が必要です。
基本的に「行きたくないのですか。じゃあまた今度にしましょう」というわけにはいきません。
利用者を乗せているため車の運転に強いプレッシャーを感じる
スタッフ自身が車を使って利用者の送迎をするデイサービス施設も少なくありません。
そして、「普段はなんとも思わないけれど、利用者を乗せて運転するとなると強いプレッシャーを感じてしまう」という職員が珍しくありません。
どうしても怖いのであればデイサービスの責任者に相談することをおすすめします。
「とにかく晴れてほしい!」という気持ちが強い|雨は何かと面倒です
雨天時は「利用者が濡れないように」「転倒しないように」などと気を配ることが多くなります。
そしてデイサービスのスタッフの中には天気予報を見て翌日が雨だと、かなり落ち込む人もいます。特に梅雨時はストレスが蓄積しやすいですね。
ただ、「雨のせいであって、誰のせいでもない」と考えると少し気が楽になるかもしれません。
レクリエーションの苦手意識が強い|「接客」と考えると上手くいく!?
デイサービスのレクリエーションでは、「利用者に楽しんでもらいながら、身体機能の維持・向上をさせること」をしなければなりません。
大きな声を出す機会が多かったり、ユーモアが必要になったりしますから、「他の業務ならなんでもできるけれど、レクリエーションだけは苦手」というのも「あるある」と言えます。
レクリエーション関しては、「これも仕事だから」と、「接客業」のような気持ちで臨むと上手くいく場合もあります。
「自分も楽しもう! というマインドで取り組んでいるのになかなかしっくりこない」という人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
利用者の話を覚えていられない|必要に応じてメモを取りましょう
デイサービスにはたくさんの人が訪れますから、利用者の話を全て覚えておくのは困難です。ですが例えば、
・配偶者の十周忌だった
・孫が生まれた
・孫が高校に入学した
など本人にとって大事な話を忘れてしまうと、かなりがっかりされたり、信頼を失ったりする恐れがあります。
ですから必要に応じて、当日中にメモを取っておきましょう。
利用者間の人間関係の問題
多くのデイサービス施設が、利用者間の人間関係で悩んでいます。
実際、「○○さんの近くがいい」「○○さんのそばは嫌だ」などと要望が出るのは、「あるある」です。
それら全てを叶えるのは難しいですが、できる範囲で本人の希望通りになるようにしましょう。そういった部分に関して配慮するのもサービスの一環です。
デイサービスあるある「仕事のやりがい編」|鹿児島
利用者がデイサービスを好きになってくれるととても嬉しくなる
はじめのうちは緊張していたり、つまらなさそうにしていたりした利用者が、笑って通ってくれるようになると、心の底から「ああ良かった!」と思えるものです。
また、「利用者の家族が喜んでくれるとさらに嬉しい」と感じるデイサービススタッフも多いです。
行くのを渋っていた利用者がバスに乗車してくれたときは非常に嬉しい
先ほどもお伝えしましたが、お迎えをしてもデイサービスに行くのを渋る利用者は少なくありません。
このときデイサービス職員は利用者の性格やそのときの様子を考慮しながら、「温泉がありますよ」「私を手伝ってくれませんか」「みなさん○○さんと話すのを楽しみにしていますよ」などと様々に声をかけます。
それが上手くいってバスに乗ってくれると、飛び上がりたくなるほどの達成感を覚えるものです。
「あなたに会いたかった」と利用者に言われると幸せ
デイサービスの利用者から「あなたに会いたかった」などと、「デイサービス自体よりも、自分個人に対するプラスの言葉」を言われると特にやりがいを感じるものです。
デイサービスあるある「利用者編」|鹿児島
「こういう利用者は多い」というタイプの「デイサービスあるある」もあります。
利用者家族の情報をなんでも話す
特に話好きのデイサービス利用者に多いですが、「娘が離婚した」「孫が大学を中退したらしい」などとデリケートな話題まで含めて、なんでも教えてくれるような人も少なくありません(もちろんスタッフは守秘義務を厳守してください)。
とにかく湿布を貼る
状態的に必要がなくても「これまでずっと貼ってきたから、一応貼っておきたい」などの理由で、大量に湿布を貼る利用者もいます。
基本的には「本人の納得」こそが大事ですから、不要であっても黙っておきましょう。
また、特に入浴後は湯冷めのリスクがありますから、必要に応じて「湿布貼り」を手伝いましょう(あまり時間をかけるのはよくありません)。
いらないのに杖を持つ
杖を後ろに引きずる、杖を浮かせて持ち歩くなど、意味のない使い方をする人もいます。これも本人の納得こそが重要ですから、特に何も言う必要はありません。
(ただし振り回すようであれば気をつけてください)
なんでも一番になりたがる
・一番に入浴したい
・一番にバイタルチェックをしたい
・一番に配膳してほしい
など「とにかくなんでも一番がいい」という利用者がいるのもデイサービスの「あるある」です。
これもできる限り叶えるようにしましょう。特に新人職員には「○○さんは一番にケアしてください」などと指示しておくことも大事です。
まとめ
鹿児島だけでなく、日本全国で通用する「デイサービスあるある」を紹介しました。シリアスな内容のあるあるも、少し笑ってしまうようなあるあるもありましたが、デイサービスのスタッフ同士で「ああ、あるあるだよね」などと話すことで、より団結が深まりやすくなりますから、試してみてはいかがでしょうか。